外壁塗装でツヤありとなしでは何が違う?損をしない選び方とは

公開日:2022/07/15   最終更新日:2022/07/27


住まいを長く維持するためには、適切なメンテナンスが必要です。傷んだ外壁を修繕し、塗装をし直す外壁塗装も、そのひとつです。外壁塗装をする際には、色と同時に、ツヤについても考えてみることをおすすめします。見た目だけではなく、機能的にも違いが出てくるからです。外壁塗装を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

外壁塗装のツヤとは

外壁塗装のツヤとは、光が外壁に反射することで生じる光沢のことです。ツヤの度合いにより、ツヤあり、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤ、ツヤなしの5つに分けられています。

ツヤありは、しっかりとした光沢を感じ、新築のような仕上がりになります。7分ツヤは、日差しの下では光沢を感じますが、日差しが弱い日には光沢が感じにくい傾向があります。5分ツヤは、やや控えめな光沢感のある仕上がりです。3分ツヤは、見る角度によって光沢が少し感じられる程度です。ツヤなしは、文字通り光沢がない仕上がりとなります。

外壁塗装のツヤあり・なしの違い

外壁塗装のツヤありとツヤなしではどのような違いがあるのでしょうか。機能性の違い、見た目の違いをそれぞれ確認しましょう。

機能性の違い

一般的に、ツヤありはツヤなしに比べて、耐久年数が長いとされています。その差は、1~3年と考えておくとよいでしょう。外壁塗装の塗料は、ツヤありが一般的で、ツヤなしは元の塗料にツヤを消すための材料を混ぜて使うのが通常です。

ツヤ消しの材料が混ざると、塗装面に細かい凹凸ができ、光を乱反射させるため、ツヤがなくなるという仕組みです。この場合、元の塗料に違う材料を混ぜることにより、メーカーが想定している耐久年数を下回ってしまう可能性が出てくるのです。また、外壁表面に凹凸ができることにより、汚れが溜まりやすくなります。汚れも、塗装を劣化させる原因となり、耐久年数に影響が出てくるわけです。

ツヤありは、別の材料を混ぜることもなく、表面が滑らかなので、汚れがつきにくくなります。その分耐久年数が長くなるとされているのです。

見た目の違い

ツヤありは、新築を思わせるような、美しい仕上がりになります。色も変え、ツヤも出ることで、雰囲気もガラッと変わり、新鮮な気持ちになれます。ツヤなしは、落ち着いたイメージで、重厚感がある仕上がりです。ツヤなしでしか出せない雰囲気もあり、和風の住まいに合うでしょう。

ツヤありとツヤなしのメリット・デメリット

外壁塗装のツヤありとツヤなし、それぞれのメリットとデメリットを考えてみましょう。好みだけで選んでしまい、損をすることのないよう、項目別に確認してみましょう。

外壁塗装の寿命について

ツヤありのメリットとして最初にあげられるのは、ツヤなしよりも1~3年寿命が長いという点です。ツヤなしの外壁塗装にかかるメンテナンス費用がかさむというデメリットにもつながるものです。しかし、最近では、耐久年数が長く作られたツヤなし塗料も出てきています。必要に応じて業者に相談してみましょう。見た目の寿命に関しては、ツヤありの場合、塗装直後のツヤを実感できるのは数年程度なのに比べ、ツヤなしの場合は、耐用年数までほぼ雰囲気の変化がないというメリットがあります。

色のバリエーションについて

色のバリエーションが多いのも、ツヤありのメリットとなります。外壁塗装の塗料は、ツヤありが一般的とされており、需要が多いためです。ツヤなしの塗料は、流通している種類が少ないため、必然的に色のバリエーションも少なくなってしまいます。

外観のイメージについて

新築を思わせるような輝きを実感できるのがツヤありのメリットであるのに対し、高級感や重厚感はツヤなしでしか味わえないメリットとなります。こだわりのある方には重要な決め手となることでしょう。

ツヤありとツヤなしのどっちを選ぶべき?

外壁塗装のツヤありとツヤなし。実際には、どちらを選ぶべきなのでしょうか。どちらがよくてどちらが悪いというものではないので、きちんと理解して、損のないように選びたいものです。

ツヤありを選んだほうがよいケース

とくに強いこだわりはなく、耐久性のあるものを選びたい場合、メンテナンスのコストを抑えたい場合は、ツヤありを選ぶとよいでしょう。ツヤなしに比べて耐久年数が長いのが理由です。色に関しての希望がある場合も、ツヤありをおすすめします。塗料の種類が多い分、色のバリエーションも豊富なので、希望の色が見つけやすくなります。

ツヤなしを選んだほうがよいケース

多少のメンテナンスコストがかかっても、落ち着きのある雰囲気にしたい、などのこだわりがある方は、ツヤなしを選ぶと満足のいく仕上がりを得られるはずです。とくに、和風の建物のイメージを守りたい場合は、ツヤなしの外壁塗装がぴったり合うでしょう。

ただし、ツヤなしの塗装を検討するときは、注意したい点があります。雨どいやシャッターボックスなど、外壁以外への塗装とのバランスもあわせて考えるということです。外壁とそれ以外の部分で別の塗料を使用する場合があります。外壁は希望通りのツヤなしに仕上がっていても、ほかの部分がツヤあり塗装になっていると、思っていた仕上がりとは違うものになってしまうかもしれません。事前にきちんとした確認が必要です。

まとめ

外壁塗装は、外壁を守るための大切なものです。また、外側からも全体が見えるため、選び方によって見た目も大きく変わってきます。色はもちろん、ツヤあり、ツヤなしに関しても、メリット・デメリットをしっかり理解しておく必要があります。その上で、希望に合った外壁塗装を選択し、理想の住まいを長持ちさせましょう。

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